卒業生インタビュー2

ボックスを卒業し大学生活を謳歌し社会人へと成長していく先輩へのインタビューを行いました。
将来を想像する参考にしてくださいね。

赤い字:インタビュアー

黒い字:インタビューを受けた先輩

 

デミちゃん

デミちゃん

こんにちは。ご卒業&ご就職おめでとうございます。
就職されたのはどんな会社かお伺いしても良いですか?

ありがとうございます。
銀座にも店舗があるデパートなどに、ファッション小物などを企画提案そして納品もする会社です。
そこでテキスタイルデザイナーとして働きます。

今日は訪ねてきてくださってありがとうございます。いろいろ質問させてくださいね。
早速ですが、デミさんは大学受験の時に悩まれましたか?

悩みました!(笑。第1希望の大学ではなかったので、このまま進学しても良いのかなと。
でも切り替えも早かったです。悩んでいても仕方がないし
悩むよりも他の大学に行った人たちより前に行きたい負けたくないと思って。

前に行きたいって思うのは大事ですね。大学はどうでしたか?

まずは先生に恵まれたと思います。大学の雰囲気が自分に合っているかというのも良かった。自分のペースに合うかとか。
大学で自分の専攻以外の授業を取らされた(と最初は思っていた)のも良かったです。

たとえばどんな?

専攻はテキスタイルだったのですが私はその他に写真とグラフィックを選択しました。
写真の授業は授業で撮影した写真を使ってテキスタイルのドローイング課題のベースにしました。
テキスタイルパターン的なドローイングがとても為になりました。
またグラフィックの勉強も後で自分のポートフォリオ(作品集:就活の時などに使います)を作る時に役に立ちました。
大学はどこに行くかではなくて入った後が大事だと今でも思います。

そうですね。自分の今いる場所で何を掴むかはその人次第ですものね。
専攻は織(おり)ですが、選択の時にはどんなことを考えられましたか?

テキスタイルは大きく分けて「染め」と「織り」に分かれます。
もともと織りに興味があったのですが、その織りの授業に「組織織り」というのがあって
それが楽しすぎてそこからどっぷりはまってしまって。
これはただ単純に縦糸と横糸を織っていくというより、
糸の組み合わせに色んな工夫をすることで多層的な織りになるというものなのですけれど
この織り図を理解できた時に頭の中で宇宙が広がったというか。
「織りは宇宙だ!」って(笑

宇宙!(笑。

織り図も「0」と「1」の組み合わせで表現できるのでコンピューターに近いところがあってこれも面白かったというか。

そうですねだからこそ手織りだけでなく機械織りの世界も広がっているということにもつながっていますものね。
就職活動を終えられてどんなことを感じてらっしゃいますか?

私は布に対して熱く語れたことが良かったと思っています。
入社試験でお世話をしてくださった方にも後でそう言われました。どれだけ布のことが好きかよく伝わったって。
就活って実は就職活動を始める前に一生懸命頑張ったことが大切なのではと思っています。
その内容は大学の授業のことでもいいしそれ以外のことでもいいと思います。
一所懸命になれるものを見つけられるといいのかなと。

これから就活を始めるあるいは就職するかどうか迷っている方に対して何かアドバイスがありますか?

就職しないで自分でフリーでやりたい人もいると思いますが
まずは就職してみるのは悪くないのではないかと思います。
自分のやりたいことと少し違っていてもそこから何か繋がることがあると思います。

これから受験する後輩たちに対しては?

ものを作ったり考えたりする基礎になりますからまずは受験頑張ってください。
そして大学は、大学名ではなくカリキュラムとか何を専門にしている先生がいるかとかで選んでください。
大学に入った時のポテンシャルが全然違うと思います。
応援しています!

 

飾り罫

 

エルメスくん

エルメスくん

こんにちは。4年間の留学からの無事帰国&ご就職おめでとうございます。

ありがとうございます。

エルメスくんは通常よりも少し変わった(失礼!)経歴で夢を叶えた人というご紹介になりますがよろしいですか?(笑

大丈夫です。よろしくお願いします。

ではまずは大学受験時のことからお願いします。

国内の大学を受験する時に、提出る願書の志望動機がどうしても書けず、
締め切り前日で急遽以前から興味があり留学も考えていたイギリスの大学を受験することになりました。

海外の大学ということで情報が少ない中での大学を選びだったと思いますが、その際に最も重視したことはどんなことですか?

大学に入ることだけでなくその後どのような仕事に携わりたいかを考えました。
最終的には国内では珍しいアートとデザイン領域のどちらも学べるロンドン芸術大学チェルシー校を志望しました。
実際に足を運び大学の空気感や個性、立地なども含めて実際に通学している自分が想像できるところが決め手になりました。
海外の大学はシステムも環境も全く違うという印象ですが、そういった意味では日本の大学を選ぶ基準とあまり変わらないかと思います。
大学入試は現地の一般枠で応募し一年以上かけて仕上げたポートフォリオを持って面接にイギリス各地を飛び回りました。(*)
面白いことに入試の基準は先生達がまるでガールフレンドやボーイフレンドを選ぶかのように
生徒の人柄や作品との関係を重視し大学の気風に馴染めるかを考慮に入れながら審査します。
(*)イギリスの大学の制度は、ファウンデーションという基礎科で1年学び、
そこでの成績と作成したポートフォリオで3年制の大学への入学審査を受けます。

在学中はどんな感じでしたか?

大学1年目は高度な専門領域の英語から社交で必要な英語に至るまで学ぶべきことがあまりにも多く大変でしたが、
日本人が誰一人もいない環境で学ぶうちに2年目からは全く不自由しなくなりました。
私の専攻はインテリアと空間デザインでしたがプロジェクトの内容は多岐にわたり、
あるときはオランダの科学研究所とチームを組み植物学やロボット工学も学びかなり自由度の高い大学でした。

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日本では珍しい上流階級の大学であることが入学して少ししてから分かり、
あらゆる政治的、経済的なバックグラウンドを持つ友人達と対等に渡り合う知識も必要で学部の勉強以上の労力を費やしました。
デザインを学びに渡英しましたが、結果的には20-30カ国以上の友人達から文化や風習を学んだり
各国のいろんな立場の人(中には王族や貴族の方も!)とヨーロッパ各地でパーティーをしたり、
オペラや展覧会を毎週観にいくなど想像もしなかった経験をしました。

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卒業する少し前から、現地で就職するのかあるいは日本で就職するのか含めいろいろ準備なさっていましたね。

卒業と就職の時期が日本とずれていることもあり、1年くらい前から準備をして、
最終的には、いろんなブランドの店舗設計なども手掛けているインテリア事務所に決めました。
仕事の内容は、スケジュールの調節からあらゆる素材のサンプル発注、
クライアントとの打ち合わせ、現場調査や作図などあらゆることを行っています。
デザイン業界は細分化されており実際に働いてみないと業界全体の流れや仕組み、
立ち位置などの把握は困難かと思います。不思議なことに広いようで狭く、
イギリスで知り合った出版社と偶然仕事をする機会など思いもよらないこともありました。
仕事選びは大学選びと似たところがあり、何を最終的にしたいのか明確なものがないと計画がたてられないように思います。
仕事は楽しいことも多いけれどたいへんなことも多々ありますので、
自分の中でゴールがないと途中で見失ってしまうものも多いように思います。
自分の好きなことを仕事にするのはとても楽しいです!

みなさんも好きなことに向かってしっかりかんばっててください!